抗アレルギー剤(抗アレルギー薬)について

抗アレルギー剤(抗アレルギー薬)について

抗アレルギー剤は、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンやセロトニンなどの化学伝達物質の働きを抑制する薬剤です。抗ヒスタミン剤と呼ばれることもあります。抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)には、即効性のあるものから3〜4週間ほど継続して服用しなければ効果を測定できないものまであり症状により使い分けする必要があります。「抗アレルギー剤(抗アレルギー薬)について」では、具体的な抗アレルギー剤の用途と使用方法について解説いたします。

抗アレルギー剤(抗アレルギー薬)について一覧

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抗アレルギー剤(抗アレルギー薬)とは?
抗アレルギー剤とは、くしゃみや鼻水、鼻づまり、湿疹、目や皮膚のかゆみなどに代表されるようなアレルギー症状を起こすヒスタミンやセロトニンなどの化学伝達物質が放出されるのを抑えたり、その働きを阻害する薬の事です。 抗アレルギー剤は予防薬として使われることが多く、一定期間以上、服用を続けないと効果があるかどうかの判断がつきません。 すでに発症してしまった症状を急激に緩和してくれるような薬ではないので、通常は2週間ほど続けて服用することで効果を測定します。 比較的副作用が少なく、アレルギー予防のために中長期にわたって服用することができるのが特徴でありメリットです。また、症状によっては、他のお薬と併用して使用する場合もあります。 ...
抗アレルギー剤のメカニズム
アレルギー症状は、体内に入ってきた異物(アレルゲン)を排除しようとする体の免疫作用が、特定の物質に対して過剰に働いてしまうことによって起こります。 抗アレルギー剤は、こうした様々なアレルギー反応を引き起こす原因となるヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症化学物質の生成を抑えたり、血管、体内への放出や末梢神経への伝達を防ぐことで、アレルギーの発症を抑制し予防します。これが抗アレルギー剤のメカニズムです。   ...
抗アレルギー剤の種類と比較
抗アレルギー剤は、その効能によっていくつかの種類に分けられます。中でも多くの方が処方されている抗アレルギー剤は以下のとおりです。 ▼主な抗アレルギー剤 メディエーター遊離抑制剤 インタール(内服、吸入)やケタスに代表される抗アレルギー剤で、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの様々な化学伝達物質が遊離されるのを抑制する薬剤で、効果が現われるまでに4〜6週間以上を必要とします。 ヒスタミンH1-拮抗薬 ザジテンやセルテクトに代表される第二世代の抗アレルギー剤で、主な効果は抗ヒスタミン作用で、アレルギーを引き起こすヒスタミン(化学物質)が末梢神経に到達するのを邪魔することで、アレルギー症状を抑制します。 トロンボキサンA2阻害・拮抗剤 塩酸オザクレルやラマトロバンに代表される抗アレルギー剤で、主に気管支喘息に効果が高く効き目も2から4週間程度となっており比較的早期改善が望める治療薬です。 ロイコトリエン拮抗薬 プランルカスト水和物(オノン)に代表される抗アレルギー剤で、主に気管支喘息に効果があります。 喘息をコントロールするために長期にわたって服用する目的の薬剤で鼻閉による鼻詰まりの...
メディエーター遊離抑制剤
肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの様々な化学伝達物質が遊離されるのを抑制する薬剤です。作用機序はI型アレルギー反応における肥満細胞からの脱顆粒、ケミカルメディエーターの遊離を抑制するものです。 ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質(ケミカルメディエーター)の放出を抑制します。この系統の薬剤は一般的に効果が現われるまでに4〜6週間以上を必要とします。 吸入薬について 小児喘息のお子さんにはお馴染みの「吸入」は、インタールという抗アレルギー剤を細かい霧状にして、ネブライザーを使って気管支の末端までに直接吸入します。抗アレルギー剤を局所的に使うことから副作用の心配もなく、気管支の炎症を抑えるのにとても効果的です。 効果を発揮するまでに時間がかかることから、予防的な効果が期待される薬剤としても位置付けられています。 【代表的な薬】 インタール(内服、吸入) ケタス インタール点眼薬 リザベン トラニラスト(リザベンなど) アンレキサノクス(ソルファなど)...
抗アレルギー剤「ヒスタミンH1-拮抗薬」
いわゆる第二世代抗ヒスタミン薬をさし、古典的抗ヒスタミン薬はこの中に含まれません。この中には中枢神経抑制作用(つまり眠気などの症状)のあるものと無いものがあります。 抗ヒスタミン作用があるタイプの抗アレルギー剤で、アレルギーを引き起こすヒスタミンという化学物質が末梢神経に到達するのを邪魔することで、アレルギー症状を抑えます。 H1受容体とヒスタミンとの結合を抑えることにより、かゆみなどのアレルギー疾患に伴う症状を抑える薬剤です。アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、じんましんなどに効果的です。 効果が現れるまでには、早ければ数時間、通常2週間程度で安定した効果が現れます。多少眠くなったり、口の中が乾いたり、胃が痛くなるといった抗ヒスタミン剤と同じような副作用が出ることがあります。 アレグラは比較的眠くなりにくいので、運転される方や仕事される方にはお勧めします。 ザジテンなどの小児用ドライシロップは、アレルギー性の湿疹やアトピー性皮膚炎(アトピー)、アレルギー性鼻炎、じんましん(蕁麻疹)、喘息(ぜんそく)などの発症予防に有効です。 現在では、これらのヒスタミンH1拮抗剤が抗アレルギー剤とし...
抗アレルギー剤「トロンボキサンA2阻害・拮抗剤」
アラキドン酸シクロオキシゲナーゼ代謝産物であるトロンボキサンA2は脂質型ケミカルメディエーターであり、強力な平滑筋収縮作用を持っています。 このことから特に気管支喘息に有用性が高いと考えられています。また、効果はヒスタミンH1拮抗剤よりも早く2〜4週間程度で発現するのが特徴です。 ▼代表的な薬 塩酸オザクレル(ベガなど) ラマトロバン(バイナス) ...
抗アレルギー剤「ロイコトリエン拮抗薬」
これもトロンボキサンA2阻害・拮抗剤と同様に強力な平滑筋収縮作用を有し、気管支喘息に使用されます。 喘息(ぜんそく)の発作時に起こる気道の平滑筋収縮や炎症に関係するロイコトリエンと呼ばれる化学物質の受容体に働いて、その作用を抑える効果があります。このため、気管支喘息への効果が大きいと言われています。 喘息(ぜんそく)をコントロールするために使われることが多く、長期にわたって服用します。ロイコトリエンは、鼻閉にも関係しているため、鼻詰まりにも有効です。鼻閉に効果 があるとされています。 オノンなどの小児用ドライシロップは、アレルギー性の湿疹やアトピー性皮膚炎(アトピー)、アレルギー性鼻炎、じんましん(蕁麻疹)、喘息などの発症予防に有効です。 【代表的な薬】  プランルカスト水和物(オノン) ...
抗アレルギー剤「Th2サイトカイン阻害剤」
当薬は、Th2というタイプのリンパ球から出されるサイトカイン(細胞を活性化したり、集めたりする物質)を抑えて、アレルギーをおこさせないようにする薬です。 I型アレルギー反応を引き起こす抗体であるIgEは、Tリンパ球群のTh2リンパ球から産生されるインターロイキンなどのサイトカインの働きによって、B細胞を介して形質細胞から放出されます。 Th2サイトカイン阻害剤(製品名IPDカプセルなど)は、このインターロイキン産生を抑制し、その結果IgE抗体の産生を抑制します。さらに動物実験では、抗原による好酸球やT−リンパ球の気道への浸潤を抑制し、気道反応性の亢進を抑制することも報告されています。 この薬剤は、他の抗アレルギー剤と異なり、アレルギー反応の後に効果を発揮する点に特徴があります。 【代表的な薬】 トシル惨スプラタスト(アイピーディー) ...
抗アレルギー剤の副作用
一般的な副作用としては、発疹などの過敏症や悪心嘔吐などの消化器症状、頻尿、血尿などの膀胱炎様症状、GOT,GPT上昇などの肝機能障害、眠気、鎮静などの中枢神経抑制症状などが認められています。 中でも抗ヒスタミン作用を有する薬剤は、眠気や全身倦怠感などの中枢神経抑制作用が現われる可能性が強いため、この系統の薬剤を服用する場合には、車の運転や危険を伴う機械の操作などの従事しないなどの注意が必要です。 副作用について また近年、厚生省の副作用情報においては、膀胱炎様症状や重篤な肝機能障害の副作用が報告されており、現在までに、インタール、リザベン、ザジテン、ケタス、アゼプチンで報告されています。 いずれも投与中止によって症状は改善されていますが、発現機序については明らかにされていません。 ...
花粉症で使われる抗アレルギー剤について
花粉症は、花粉などのアレルギー原因物質(アレルゲン)によって体内に分泌されるヒスタミンという物質により神経や血管などが刺激され、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー反応が引き起こされます。 花粉症対策にも、抗アレルギー剤や抗原ヒスタミン剤、ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤が使用され、花粉症緩和に非常に効果があります。 ...
花粉症で使う抗アレルギー剤
花粉症で使う抗アレルギー剤は、花粉が体内に入った時のヒスタミンを発生を抑えることで効果を発揮します。 病院などで花粉症といって最初に処方される薬のほとんどがこれです。花粉によるアレルギー反応を未然に防ぐ予防的効果が期待出来るので、花粉の飛び始める2週間くらい前から飲み始めると効果的で、切らさずのみ続けることが大事です。 副作用について 副作用の少ない薬が多いのですが、人によって効かなかったり、副作用(眠気など)があるなど効果は様々ですので、医師等の専門家と相談して副作用が起こらない自分に合った薬を使うようにしてください。 なお、厳密に言うと抗アレルギー剤でも抗ヒスタミン効果のあるものと、 抗ヒスタミン効果のないものがあります。ですが、現在はそのほとんどが抗ヒスタミン効果のあるタイプが使われています。 どちらにしても出てしまったヒスタミンを抑える力が弱いので、すでに出ているくしゃみや目のかゆみを直接的に抑える効果はあまり期待できませんが、症状の軽い方などは、抗ヒスタミン効果のある抗アレルギー剤で諸症状がおさまることもあります。 即効性ある抗アレルギー剤 最近はある程度の即効性を持つもの...
花粉症で使われる抗ヒスタミン剤
花粉症で使われる抗ヒスタミン剤は、花粉によって発生したヒスタミンの働きを抑えます。病院で処方されるポララミンなどの他、市販の薬に多く含まれています。くしゃみや鼻水、目のかゆみなどがひどいとき、即効的な効果が期待できます。 鼻炎カプセルなどについて ポララミン復効錠や市販の鼻炎カプセルなどは、2層構造にしたり溶け出す時間の異なる2種類の顆粒を配合したりして即効性と持続性の双方を持たせています。アレルギー症状を抑制する薬で、さまざまなアレルギー疾患に処方されます。 副作用は強い眠気、口の渇き、倦怠感などがあり、抗アレルギー剤よりも出やすいです。なお、点眼、点鼻用としてはほとんど副作用もなく最も即効性があるため、市販の薬にも良く使われています。 ...
花粉症で使われる古典的抗ヒスタミン薬
花粉症で使われる古典的抗ヒスタミン薬 は、レスタミン、タベジール、ポララミン、ピレチア、アタラックスP、アリメジン、ペリアクチンなど、古くから用いられている抗ヒスタミン剤です。 眠気などの中枢神経作用や、痰を粘らせるなどの抗コリン作用などが強く使いにくいものもありますが、その作用は詳しく知られており、現在もいろいろな場面 で効果を発揮する重要な薬です。   ...
花粉症で使われる第二世代抗ヒスタミン薬
花粉症で使われる第二世代抗ヒスタミン薬 は、中枢神経作用などを少なくして、よりアレルギー治療だけに向けた薬で、抗アレルギー薬とも呼ばれています。 また一部のものは、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が遊離されるのを抑える作用(メディエーター遊離抑制作用)を持つものもあります。※詳しくは、抗アレルギー剤を参照ください。 ...
一般的な抗ヒスタミン剤
一般的な抗ヒスタミン剤には以下のような種類のものがあります。ここでは抗ヒスタミン剤の名前のみ列記しています。 ▼一般的に使用される抗ヒスタミン剤 ジフェンヒドラミン(製剤例:トラベルミン) フェノチアジン系(製剤例:アリメジン) フェニラミン(製剤例:ポララミン) 塩酸ジプロヘプタジン(製剤例:ペリアクチン) フマル酸クレマスチン(製剤例:タベジール) ...
ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤
ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤は、ヒスタミンによって引き起こされた鼻の粘膜の炎症、目の結膜の炎症を鎮めます。また免疫系など組織の反応性を低下させる作用を示し、アレルギー反応も抑える働きをします。 主に点眼、点鼻薬として使われていますが、症状の重い場合は経口薬のセレスタミン(抗ヒスタミン成分との配合剤)などが使われます。 ステロイド剤の副作用 ステロイド剤の副作用は点眼、点鼻に使う分にはあまり気にしなくても良いようですが、長期に渡っての使用は避けたほうが無難です。 効果は最も強力ですが、抗ヒスタミン剤ほどの即効性はなく、効果が現れるまで2〜3日を要します(セレスタミンは抗ヒスタミン成分が配合されているので即効性あり)。 本来ステロイドは重篤な疾患に用いる薬で、花粉症で用いる薬としてはもっとも強力です。 ...
妊娠中の抗アレルギー剤
アレルギーに使用される薬は抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤とあります。抗ヒスタミン剤は長年妊婦が服用してきたという実績がありますので必要に応じて使うことが可能です。ただし、抗アレルギー剤の中には、使用実績が浅い薬もあるので、心配する人は妊娠初期(3か月)までの使用を控えた方がいいでしょう。 本当に安全なの? しかしながら、妊婦の薬剤使用については慎重意見が根強く、厚生労働省の研究班による「鼻アレルギー診療ガイドライン」には、妊婦の使用実績に応じた薬の安全評価が示されているものの、「妊娠4か月の半ばまでは原則として薬物は避けた方が安全」としています。その点、点眼薬や点鼻薬など局所治療薬はまず心配ありません。 妊娠中は胎児への影響を考えて薬を飲まずに我慢する人が多いですが、このように妊娠中も服用可能な薬もあるので、医師に相談してみましょう。...
抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の注意点
抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤を選択するにあたり、その時の状況やケースによって使い分けを行う必要があります。そのあたりを以下にまとめてみました。 ▼ケース別の抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)使用上の注意点 1.痒み強弱による薬剤の選択について   痒み症状の強い方には薬効の強い薬剤を   優先的に選択します。 2.患者さんの年齢を考えての薬剤選択について   患者が高齢であれば、薬効がマイルドでも眠気、   だるさの副作用の少ない薬剤を選択します。 3.眠気を感じては困る仕事、学業についている方   の薬剤選択について   もちろん、仕事や学業に支障が出ないように、   眠気、だるさの副作用の少ない薬剤を優先的に   選択します。 4.1日1回内服タイプの薬剤と1日2回内服タイプの   薬剤のどちらが効果的か   抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤には1日1回の   内服でほぼ1日近く効果が続くタイプのものと、   1日2回内服することが必要なタイプのものが   あります。一般的に1日2回内服タイプのものの   方が、1日中まんべんなく効果が持続します。 5.薬剤の価格=薬価について   ...
T型のアレルギーについて
抗ヒスタミン剤というのは、?T型のアレルギーを抑えるために処方されるものですのです。 ここで、?T型のアレルギー症状とは何でしょうか? ?T型のアレルギーとは、体内には、ヒスタミンやロイコトリエン、プロスタグランジンなどの化学伝達物質を貯蔵しているマスト細胞と呼ばれる細胞があります。 体の中に取り込まれたアレルゲンは、このマスト細胞を破壊して化学伝達物質の放出を促し、この化学伝達物質の働きによってアレルギー症状が生じます。このメカニズムのことを?T型のアレルギーといいます。 そして、化学伝達物質のひとつであるヒスタミンは、体内各所にあるヒスタミン?T型タンパク質と結合することによってアレルギー症状を引き起こすのです。 抗ヒスタミン剤は、ヒスタミンとヒスタミン?T型タンパク質との結合を起こりにくくすることによってアレルギー症状をやわらげる薬なのです。...

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